言葉使い 伝達能力

言葉を用意するときには、相手がしゃべっているときに、「こんなことを言葉で返したら、相手はどう思うだろう」と、思いながら、できるだけ適切な言葉を捜しましょう。相手が怒り出すような言葉だけは、避ける必要があります。上司に対して話す場合、部下に対して話す場合、同僚に対して使う言葉、様々な使い分けが必要になります。ここで重要になるのが、人間性です。話をすれば、その人の人柄が大体わかります。言葉に、その人が、何を考えているのか出てしまうのです。なので、普段から言葉使いには、特に意識して生活していく必要があります。

言葉一つで、言葉の使い方一つで、思わぬ失敗をしてしまうことはよくあるケースです。「そんな意味で言ったわけではないのに」と思っても、もう相手には貴方の考えは間違って伝わってしまったのです。このようなことは、日常茶飯事よくあることです。このような結果がどうして起こるのでしょうか。答えは「言葉が足りない」のです。あと、言葉選びに間違ってしまったために起こる現象です。適切な言葉を選んで、いかにわかりやすく伝えるか。言葉を使うときは、いつも一工夫すると相手への伝わり方が違ってくるのです。

上司や部下と会話する際、いきなり思い浮かんだ言葉を発するのでは無く、頭の中で、言葉を整理して、主語、述語等よく並び替えて、自分の頭の中で、文章にしてから話す練習が必要です。この練習は、普段から気をつけている必要があります。「文章構成力」が必要になるのです。この文章構成力は、身につけるのに、かなりの労が必要になります。先ず文章をたくさん読む癖をつけることです。新聞をはじめ、本は、たくさん読んでみましょう。そして、どんな文章が読み易いのか考えてみるのです。私の経験では、「話し言葉」の口調が一番読みやすい文章です。自分が書いた文章を、自分で読んでみるのです。

人と会話しているような口調で書かれていれば、読みやすいはずです。もし読みにくければ、会話口調に書き直してみるのです。必要なことを必要な人に的確に伝えるためには、この、文章構成力は、強力な武器にもなりますし、仕事ができる人になるための必携項目です。おしゃべり＝伝達能力にはなりません。おしゃべりな人は、動でもいいことばかりしゃべっていて、肝心なことはうっかり忘れて大失敗することを良くみますが、これは、伝達能力が低いといわざるを得ません。頭の中が整理できないのです。こんな人こそ、言葉を駆使して伝達能力を磨こうと努力する必要があります。

仕事のできる人は、言葉使いに気を配ります。一番気をつけたいのが、「尊敬語」と「謙譲語」の使い分けです。ビジネスを行なう上で、避けては通れないのが、この、言葉使いです。やたら丁寧な言葉使いでは、親近感がありませんし、かといって、あまり失礼な言葉ではいけませんし。