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バイオマス燃料のお役立ち情報です。
米原料のバイオエタノールというのは、例えれば、純度100%に限りなく近い、米の焼酎みたいなものです。今、日本を見渡すと、バイオエタノールに取り組んでいるのは、新潟県、沖縄県、北海道、長野県等が上げられます。米、さとうきび、芋をはじめ、稲わら、野菜の茎等の「リサイクル」を狙いとした取組み等があります。さて、バイオエタノール燃料と言えば、本場は「ブラジル」でした。ブラジルでは、オレンジの畑をつぶして、バイオエタノール用に穀類を大量に生産しました。
畜産の餌が高騰
バイオエタノール加工施設工場は、24時間稼動しっぱなしです。雇用対策にも良いのです。ところが、畑を求めて森林を伐採したために、自然破壊が問題になりました。そして、畑という畑は、バイオエタノール用の畑に様変わりしてしまったのです。これまで、飼料作物を生産していましたが、バイオエタノールへ変わっていったため、飼料作物は生産しなくなったために、主に輸入に頼っていた日本は、大きな痛手となりました。畜産の餌が高騰したため、特に日本の畜産農家では、畜産業の廃業を余儀なくされてしまう農家も出てしまいました。
バイオマス燃料の「転換期」
バイオマス燃料についての問題点は、自然破壊、価格高騰、畜産農家への影響等当初、予想されない問題点が出てきたのです。自然を守るために考えられたことが自然破壊を招いてしまったと、何とも皮肉な事態になってしまいました。バイオマス燃料の課題は、これらの深刻な問題点を、これからどのように対応していくかという点です。バイオマス燃料を用いる事により、地球温暖化の対策としても注目されていましたが、様々な問題が湧き上がってきたために、バイオマス燃料については「転換期」を迎えています。
エネルギーの「地産地消」
先ず、バイオマス燃料のメリットについてですが、将来的に見ると「原油」に頼りすぎるのは、危険です。様々な理由から「原油」以外に新たなるエネルギーを模索していく時期に来ていると思われます。理想な形はエネルギーの「地産地消」です。このことの取り組んでいるのが、長野県信濃町です。信濃町では、稲わらや野菜の茎等を使用して、エタノールを生産しています。まだまだ、実験段階ではありますが、実際に3%のエタノールを車に入れて走行したりもしているのです。これから、どんどんと進んでいくバイオエタノールについての情報にアンテナを高くしていく必要があります。
バイオエタノール燃料
バイオマス燃料については、近年、注目を集めています。特にバイオエタノール燃料については、新潟県で「米原料」のバイオエタノール開発に全農をあげて取り組んでいます。平成17度から試験的にバイオエタノール専用の稲を作付けし始めまして、平成21年春からガソリンに3%の米原料のバイオエタノールを混合して販売が開始されます。3%というのは、法律で規制されておりまして、これは、車の錆を防ぐためのものです。